
主に高血圧が原因となって血管がやぶれ脳実質内に出血する病気です。出血する場所によって、被殻出血、視床出血などの分類がなされます。また脳動静脈奇形や脳腫瘍が原因の脳内出血もあります。頻度は脳梗塞の約半分ですが、死亡率は脳梗塞よりも高いと言われています。
突然の意識障害、運動麻痺(半身麻痺)。頭痛や嘔吐も多く見られます。
CTやMRI検査で容易に診断できます。


(左)左被殻出血のCT
(右)左視床出血のCT
出血の部位、大きさ、症状など諸条件によって決定されます。
脳内出血の急性期は血圧を下げる治療を行います。外科治療の適応がない場は降圧治療と脳浮腫に対する治療やリハビリテーションを行います。


(左)小脳出血。出血量が少ないために保存的に治療した
(右)発症から約10日後。出血は拡大せず、吸収されつつある
出血量が多い場合は救命目的で開頭して血腫を除去する手術が行われます。手術により脳の圧迫がとれれば回復が期待できます。しかし出血で潰された脳の機能は戻りませんので、手術を必要とされる方は何らかの後遺症が残ることが多いと言えます。


(左)大きな小脳出血。瀕死状態で救急搬送された
(右)術後のCT。出血が取れ、脳の圧迫が消失している
頭にフレームを装着してCT検査を行います。CT検査のデーターを元にして、血腫のなかにストローのような管を挿入して、その管から血腫を吸引する手術です。
発症から数日経過してから行われることが多く、また局所麻酔でも可能ですので、高齢者の方にも施行することが出来ます。